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第1回カーボン・オフセット大賞エントリー事例
「東洋インキグループ 社会・環境活動報告書2011」のカーボン・オフセット

応募団体:東洋インキSCホールディングス株式会社

1.応募する活動の名称・タイトル
「東洋インキグループ 社会・環境活動報告書2011」のカーボン・オフセット


2.活動の概要
<オフセットの分類>
自己活動オフセット

<排出量の事前認識・・算定>
東洋インキグループのCSR報告書である「社会・環境活動報告書2011」の日本語版のライフサイクル全体のCO2排出量について、第三者検証が実施されるカーボンフットプリント(CFP)制度で認定された商品種別算定基準(PCR)「宣伝用および業務用印刷物」に基づいて算定した。
この結果に基づき、日本語版の発行部数全体のCO2排出量をカーボン・オフセットした。
・「社会・環境活動報告書2011」1部あたりのCO2排出量:518g
・「社会・環境活動報告書2011」の発行部数:8,000部

※「社会・環境活動報告書2011」のライフサイクル段階別のCFP値(CO2排出量)
①原材料調達段階:    410g-CO2
②生産段階:        51g-CO2
③流通段階:        47g-CO2
④使用段階(読書):    0g-CO2
⑤廃棄・リサイクル段階:  10g-CO2  ⇒ 合計: 518g-CO2

<オフセット対象範囲・・バウンダリ>
「社会・環境活動報告書2011」のライフサイクル段階全て
原材料調達 → 生産(印刷) → 流通 → 使用・維持 → 廃棄・リサイクル

<排出削減努力の実施>
・印刷会社として、印刷機等の機器それぞれに電力計測器を設置し、エネルギー使用量の把握と省エネに積極的に取り込んでいる業者を選定した。
・社会・環境活動報告書印刷後の発行者(弊社)及び配付会社(報告書をWebサイトに掲載し読者からの要求に応じて報告書を送付する会社)への運搬時の梱包にダンボールを使用せず、簡易包装として報告書50部単位をクラフト紙で梱包することでダンボール製造に係るCO2排出量を削減した。
・配付会社から一般読者への発送方法も、封筒を使用せず最も簡易包装(タック包装のみ)であるメール便を使用した。

<取組の実施期間>
「社会・環境活動報告書2011」の発行期間(2011年12月~2012年11月)

<クレジットの種類>
J-VER

<プロジェクト名称>
近畿、中国地方における前田林業㈱森林吸収プロジェクト ~ママとちびっ子のふれあい森林吸収源プロジェクト~

<無効化に関する状況>
2011年9月15日に無効化済み

<情報サイト>
東洋インキSCホールディングス ホーム>社会・環境活動>活動報告書>最新版(2011年版)

3.CO2排出削減努力とカーボン・オフセットの内容
CO2排出削減努力
・社会・環境活動報告書に使用する用紙は適切に管理された森林からのFSC認証紙を使用
・印刷インキについては通常の大豆油の代わりに米ぬか油から製造されたライスインキを使用し、CO2の削減と持続可能な社会の実現に努めた
- 大豆油と同じで植物油原料を使用するので焼却時はカーボンニュートラル
- 米ぬか油は輸送マイレージが少ない(大豆は米国からの輸送に対し米ぬかは地産地消)
- 米ぬかは廃棄処理されているものを再利用
- 米ぬか油を搾油した後の残渣は家畜のえさとして再利用

カーボン・オフセットの内容
・社会・環境活動報告書のCO2排出量のうち印刷用紙が全体の約70%を占めるので、カーボン・オフセット対象は持続的な森林資源の保護対象プロジェクトを選定
・オフセットは社会・環境活動報告書の発行に係るCO2排出量の全量分とする
・安心プロバイダーの選定によりカーボン・オフセットの信頼性を確保

今後の方針
・CO2削減に向けて印刷インキ製造工程の省エネ化を推進
・CO2削減に向けて配付会社の選定見直しによる報告書の輸送距離を削減

4.CO2排出削減以外の効果
・第三者検証が実施されるカーボンフットプリント(CFP)制度との連携により、信頼性の高いCO2排出量の算定を実施
・「エコプロダクツ2011」やセミナー等を通じて、CO2排出量の「見える化」やカーボン・オフセットの仕組みを紹介し、様々な方に対して低炭素社会に関連した取り組みについての情報の親等を図る

5.普及啓発の効果
・今回カーボン・オフセットの対象とした「CSR報告書」という媒体は、業種を問わずに多くの企業が定期的に発行する発行物(800社以上の企業が発行)で、ポテンシャルが高い。そのため、どの企業でもCSR報告書にカーボン・オフセットを比較的容易に活用できることを情報発信することで、多くの企業で、同様の取り組みを行うことが期待できる。(汎用性の高い活用事例を作ることで、取り組みやすさを啓発)

・カーボンフットプリント(CFP)制度において印刷物、出版物に関する商品種別算定基準(PCR)が公表されているが、印刷物の流通を考慮すると、CFP値の検証は時間的に難しく、印刷業界は独自の仕組みに基づくカーボン・オフセットに進む方向にある。当社は、国内の印刷インキのシェアの40%を占め、印刷インキ業界や印刷業界に与える影響も大きく、印刷物のカーボン・オフセットの進展に、今回の取り組みが大きく寄与すると思われる。(印刷業界におけるCO2排出量の見える化の活性化)

・一般読者への社会・環境活動報告書の配付を通じ、報告書のCO2排出量を「見える化」し、排出CO2をオフセットした活動をPRする。(カーボン・オフセットの普及啓発)

6.ストーリー性
① カーボン・オフセットの取り組みに関するストーリー性
【カーボン・オフセット実施のテーマ】 
印刷物と関連の深い森林のためにできること 「印刷物は二度、山を応援できる!」

<一度目の応援 ~ FSC認証紙で山を応援 ~ >
FSC認証紙を選択することで、不法(違法)伐採などの圧力から森林を守ることになり、健全な森林経営に繋がる。

<二度目の応援 ~ J-VERの使用で山を応援 ~ >
森林吸収源由来のJ-VERを使用することで、間接的に適切な森林経営を行っている森林に資金が還元され、森林の活性化に繋がる。


② カーボン・オフセット取組みの目的
今回の取り組みの最大の目的は、他の企業でも活用しやすい印刷物(CSR報告書)を対象に、カーボン・オフセットを実施することで、カーボン・オフセット/カーボンフットプリント(見える化)の取組みの効果をわかりやすく伝え、「印刷物でのカーボン・オフセット」及び「印刷業界でのカーボン・オフセット」の取り組みを活性化できればと考え、実施した。

<メッセージ性/取り組みに対する思い>
読者 ~印刷物のカーボン・オフセットはこんな感じです!~
印刷物でのカーボン・オフセットの活用事例について情報発信することで、印刷物におけるカーボン・オフセットの需要を増やしたい
印刷会社 ~低炭素配慮がお客様の意思決定の一つとなる!~
「CO2排出量の見える化」から得られる効果を伝えることで、削減努力や見える化の活動のきっかけとなってほしい
印刷関連業界 ~印刷物のカーボン・オフセットは魅力的!~
印刷物のカーボン・オフセットの方法と効果をPRすることで、業界全体としてカーボン・オフセットの活用が定着してほしい






CO-Net事務局

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