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第1回カーボン・オフセット大賞エントリー事例
押尾コータロー カーボンオフセットコンサートツアー 2011 ”Hand to Hand”

応募団体:コータロー音楽事務所、株式会社木楽舎、住友林業株式会社

1.応募する活動の名称・タイトル
押尾コータロー カーボンオフセットコンサートツアー 2011 ”Hand to Hand”
2.活動の概要
<オフセットの分類>
会議・イベント開催オフセット

<排出量の事前認識・・算定>
 押尾コータローのコンサートツアー2011”Hand to Hand”の全公演(47都道府県50公演)のステージ、ホワイエ、楽屋において使用する電力利用に伴うCO2排出量がオフセットの対象である。全公演で使用する電力量合計は46,700kWhであり、25.92t-CO2に換算されます。電力量は公演会場毎に保守的な数値を集計し、合算した。排出係数は、温暖化対策基本法に基づく0.555kg-CO2/kWhを用いて換算した。 

<オフセット対象・・バウンダリ>
 算定範囲と同じ(コンサートツアー2011”Hand to Hand”の全公演(47都道府県50公演)のステージ、ホワイエ、楽屋において使用する電力利用に伴うCO2排出量)。

<排出削減努力の実施>
 東日本大震災に伴う節電要請もあり、電力使用量(照明・冷暖房etc)は極力最小限に抑えるよう、公演会場と一緒に取り組み、来場者の方にもご説明、ご協力いただいた。押尾コータロー自身も”使っていない部屋の電気を消す”、 “見ていないテレビを消す”等の普段できる削減努力を実施しており、コンサートを通じて地球環境の大切さを訴えるだけでなく、それ以外のところでも自ら率先して削減努力を実施している。

<取組の実施期間>
2011年3月~2011年10月(全国47都道府県、計50公演のコンサート期間)

<クレジットの種類>
J-VER

<プロジェクト名称>
J-VERプロジェクト:住友林業株式会社社有林管理プロジェクトI(宮崎事業区)
(プロジェクト登録番号:0003)

<無効化に関する状況>
2012年3月末にJ-VERの無効化を実施予定

<情報サイト>
GREEN STYLE ON THE WEB-ARTIST VOICE

3.CO2排出削減努力とカーボン・オフセットの内容
 特に大事にした想いは「繋がり」であり、コンサート名の”Hand to Hand”にも表現されている。押尾コータロー自身は、「人」、「音楽」、「ギター」、「木」、「地球環境」の繋がりを大切にしており、オフセットを通じてこれらのつながりが唱えられているコンサートになっている。その想いについては、「6.ストーリー性」の部分に押尾コータローの言葉を借りて述べる。
 カーボンオフセットの取組は2年目になり、来年度も全国ツアーのオフセットを継続する。

4.CO2排出削減以外の効果
  1. コンサートを通じて、ファン一人一人の環境意識の啓発に役立った。コンサート実施後、ファンから地球環境改善へ取り組んだ身近なことやアイデアのご報告を受けた。

  2. 震災後ということもあり、被災地や被災地以外でコンサートを行うことで、被災地へパワーを送ることができた。コンサートを通じて義援金も集め、日本赤十字社に届けることができた。押尾コータローがコンサートで伝えたかった想いに賛同した方々による地域間のつながりが生まれたことを強く実感できた。


5.普及啓発の効果
 オフセットの取組内容、コンサートに込められた想いをパンフレットにし、コンサート会場で販売した。また、押尾コータロー自身が抱いている「森と地球への想い」(詳細は6.ストーリー性に記述)をコンサートを通じて、押尾コータローが直接、自分の言葉でファンへ伝えてきた。ファンからは押尾コータローの考え、活動に共感するコメントをいただき、ファンの中には自らオフセットに取り組む人や、CO2削減の取り組みを実践する人がでてきた。
 まさに、コンサート名”Hand to Hand”が示すとおり、一人のアーティストから手をつなぐように連鎖的に環境問題へ取り組む活動がつながっていくという効果が見られた。
 オフセットの取り組みについてもその排出量やバウンダリー、計算方法、使用するクレジットを示し、オフセットが持つ意味を言葉にして訴えている珍しいコンサートと言える。また、月刊ソトコト(㈱木楽舎編)にグリーンオペレーションとして環境に対する取組を相談に乗ってもらっており、月刊ソトコトが提唱する節電メッセンジャーへの賛同やトーク&ワークショップを通じ、アーティストとして積極的に広く環境問題に対して情報発信をしている。

6.ストーリー性
 コンサートにこめられた想いをパンフレットという形にし、メッセージを配信した。押尾コータロー氏はコンサート活動を通じた「繋がり」を大切にしており、その想いが”Hand to Hand”というコンサート名につながっている。以下、押尾コータロー自身の言葉を借りて、本人がコンサートを通じて配信した地球環境への想いをつづる。
(以下、パンフレット一部抜粋)森と地球への想い-僕たちにできること-
 数年前までは、環境問題とかテレビなどで見たりして知ってはいたけど、全く自分の問題として受け止めてなかった。でも、アルバム「Nature Spirit」の頃から僕の中で少しずつ何かが変わってきて、自分のまわりのことが見えてきたんです。

 きっかけは「近所の公園の木」でした。たまたま、曲作りにつまって散歩に出かけたときに見つけた公園には小さな森があって樹木が元気に育ち、季節の花が咲いていた。それまでの僕は近所の公園さえ見てなかったんですよね。この景色を守りたい、ずっと、ずっと未来の子供たちにも、緑が生い茂る地球を見せたいと思いました。地球が大変なことになっているって事にも、僕たちがちゃんと向き合っていかないと何も変わらないんです。
 
 空気があることも、太陽が輝いて、樹木がそこにある事も当たり前じゃなくて、有り難いことだということを恥ずかしながら知らずにいた。遅いかもしれないけど、間に合うかもしれない。自分にできることは何か・・・とにかく、今できることをできるだけやろうって決めて日常でできる”使っていない部屋の電気を消す”とか”テレビを見てないなら消す”とか普通の人は既にやっていることから始めたんです。そして、アーティストとしても、何かできることをという気持ちで、「Eternal Chain」のアルバムに、地球の未来を願った「Earth Angel」という曲を収録しました。その年のツアーはグリーンオペレーションを月刊「ソトコト」編集部にお願いし、コンサートのステージ周りで使用する電力をグリーン電力とCO2排出権を活用したコンサート運営をしました。
 
 今回のツアー「Hand to Hand」では、全公演のステージ、会場ロビー、楽屋などの公演会場内で使用する電力を日本の森林から創出されたカーボンオフセット・クレジットを活用して運営します。コンサートではどうしても、大きな電力を使うからその分CO2を排出してしまう。だから、その分のカーボン(CO2)を吸収してくれる森を育てることで、オフセット(相殺)するものです。2011年は国連が定めた国際森林年です。森を育てて守ることは、僕たちや子供たち、地球の未来のためにも必要なことなんです。今回も僕が教えてもらったことは、今の日本の森に必要なのは、木を植えるだけではなく、伐って使うということ。まだまだ、僕もエコ初心者ですが、これからも今できる事をやって行きたいと思っています。持続可能な未来を創っていけるのは、今を生きている僕たちです。






CO-Net事務局

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