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第1回カーボン・オフセット大賞エントリー事例
Yahoo!カーボンオフセットを通じたインターネットユーザーへのオフセットの場の提供と、企業としてのカーボンオフセット

応募団体:ヤフー株式会社

1.応募する活動の名称・タイトル
Yahoo!カーボンオフセットを通じたインターネットユーザーへのオフセットの場の提供と、企業としてのカーボンオフセット


2.活動の概要
<オフセットの分類>
自己活動オフセット
※Yahoo!カーボンオフセットはユーザーの自己活動オフセット
※Yahoo!の自社のオフセットについても自己活動オフセット


<排出量の事前認識・・算定>

Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
 家、自動車、航空機(国内、海外)を対象にCO2排出量カリキュレーターにより簡単にユーザー自身のCO2排出量を算定することが可能。算定のために入力する活動量を、ユーザーがわかりやすい金額で設定し、地域別の平均単価などでカリキュレーター内部で活動量換算を行いCO2排出量を算定するなどユーザーフレンドリーなカリキュレーターとなっている。算定のロジックについては、2008年度にリサイクルワンがあんしんプロバイダー制度に参加する際に気候変動対策認証センターの確認を受け、問題ない旨の回答が得られている。
(参考:Yahoo! JAPANの環境への取り組み > CO2排出量カリキュレーター

自社のカーボンオフセットについて
 ヤフー株式会社の国内のオフィスおよびデータセンターの前年度の電力使用に伴い排出されるCO2を電力消費量に排出係数を乗じて算定し、一部をオフセットしている。2008年の取り組み開始後、現在も継続しており、WEBで情報を公開している。
(参考:Yahoo! JAPANの環境への取り組み > 環境への取り組み


 
<オフセット対象範囲・・バウンダリ>

Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
 バウンダリはユーザーが自身で設定できる。
 家、自動車、航空機(国内、海外)を対象にCO2排出量カリキュレーターにより簡単にユーザー自身のCO2排出量を算定しオフセットすることが可能。また、寄付的な行為として、ユーザーのあまりポイントなどをオフセットに振り向けることも可能。

自社のカーボンオフセットについて
 ヤフー株式会社の国内のオフィスおよびデータセンター



<排出削減努力の実施>

Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
 Yahoo! JAPANでは、地球環境について考えるきっかけ作りとして啓発特集の展開などを実施している。

■日常生活でできるCO2削減の提示
 最終消費者が責任を感じ、自助努力を行うことが必要であることや、生活の中での各分野(移動、住む・暮らす、食べる)でのCO2削減手段を提示している。
(参考:日常生活でできるCO2削減方法

■ユーザーへの啓発特集:Yahoo! JAPAN グリーンプロジェクト(2010年2月~2011年1月)
Yahoo! JAPANが地球環境保護を目的に取り組んでいく、啓発特集を実施した。
特集内で、環境省との共同企画によるコンテストを実施。
・「CO2ダイエットコンテスト」(2010都市6月~10月)
・「あなたも参加!CO2削減レース」(2010都市11月~12月)

■地球環境について考えるきっかけ作り
 ・2005年~2007年:地球温暖化防止に関する啓発特集展開
 ・2008年4月:子ども向けの環境啓発サービス「Yahoo!きっず環境」公開
 ・2008年6月:地球環境についての啓発特集「Yahoo! JAPAN アースプロジェクト」公開

自社のカーボンオフセットについて
 Yahoo! JAPANでは、チャレンジ25の参画企業としてクールビズの実施など、継続的・定期的に節電への取り組みを行いCO2削減に貢献している。

1)オフィスにおける電力利用の効率化と省電力化
 ・クールビズ(夏季のオフィス内温度設定の変更)を継続実施(2005年度より)
 ・夜間の定時消灯(基本ルールとして、22時に全社消灯)を継続実施(2005年度より)
 ・退社時のパソコンシャットダウンの推進(2008年度より)

2)データセンターのエネルギー効率向上 
 ・データ整理による、サーバー利用の効率化
 ・データセンターの空調効率化

 ※北九州の次世代型データセンターコンプレックス「アジアン・フロンティア」は外気空調システムの採用により最大4割弱の空調動力の削減効果を実証
写真 アジアン・フロンティア


<取組の実施期間>
 カーボンオフセットが日本に普及し始めた2008年にいち早く取り組みを開始した。
Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
2008年7月3日~現在も継続中

自社のカーボンオフセットについて
2008年度~2010年度


<クレジットの種類>
Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
京都クレジット:CER、AAU
オフセット・クレジット(J-VER)、国内クレジット

自社のカーボンオフセットについて
京都クレジット:CER


<プロジェクト名称>Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
 提供クレジットの一部を以下に示す。これら以外にも、長野県のJ-VERや、国内クレジットなども提供している。
種類プロジェクトNo.名称
CER0130アルゼンチン国パタゴニア地方における風力発電事業
0244インドAleo Manali3 MW小規模水力発電プロジェクト
0530アラプタンガ・セントルイス・エレトリカス株式会社-アラプセル-小水力発電所プロジェクト
0546SRGELエネルギー源バイオマス発電プロジェクト
0581インドMAHARASHTRA・Kurkumbh1.5 MWバイオマス/バガス発電プロジェクト
06621.5MW小規模水力発電プロジェクト
0667Braco Norte III小規模水力発電工場プロジェクト
0930ラオス国のビール製造工場におけるエネルギー使用効率改善事業
0991タミルナドゥ風力発電バンドルプロジェクト(タミルナドゥ紡績工場協会(TASMA))
1053タミルナドゥNewsprint and Paper社6.75MW風力発電プロジェクト
1338雲南省大理 Yang_er 49.8MW水力発電プロジェクト
2010雲南省における大春河50MW水力発電プロジェクト
J-VERjv0003-01住友林業株式会社社有林管理プロジェクトI (宮崎事業区山瀬地区)


自社のカーボンオフセットについて
 2008年度~2010年度にかけて41,982t-CO2(総排出量171,446 t-CO2のうち約24%)をオフセットを
2008年度アラプタンガ・セントルイス・エレトリカス株式会社-アラプセル-小水力発電所プロジェクト(国連登録番号0530)
2009年度アラプタンガ・セントルイス・エレトリカス株式会社-アラプセル-小水力発電所プロジェクト(国連登録番号0530)
2010年度
  1. インド:インド Aleo Manali3 M 小規模水力発電プロジェクト(国連登録番号0244)

  2. 中華人民共和国:雲南省大理 Yang_er 49.8MW 水力発電プロジェクト(国連登録番号1338)

  3. 中華人民共和国:雲南省における大春河 50MW 水力発電プロジェクト(国連登録番号2010)

  4. ブラジル連邦共和国:アラプタンガ・セントルイス・エレトリカス株式会社-アラプセル-小水力発電所プロジェクト(国連登録番号0530)



<無効化に関する状況>
Yahoo!カーボンオフセットを通じたユーザーの自己活動オフセット
 ヤフーカーボンオフセットにクレジットを提供しているプロバイダーが個別のタイミングで無効化を実施(事後オフセット)。ヤフーカーボンオフセット上にプロバイダーが提供しいてるクレジットの在庫が不足することを防止するため、一定の在庫量を下回った場合はアラートが発生する仕組みを導入しており、またプロバイダーも現在はあんしんプロバイダー制度参加者がクレジットを提供しており信頼性確保に取り組んでいる。

自社のカーボンオフセットについて
2008年度:2008年12月3日、2009年1月13日(いずれも償却)
2009年度:2009年12月18日(償却)
2010年度:2010年12月28日(償却)



<情報サイト>
ヤフーカーボンオフセット 


3.CO2排出削減努力とカーボン・オフセットの内容
  1. 早い開始時期
    2008年7月からいち早く取り組みを開始し、ユーザーへの情報提供、普及啓発を行っている。

  2. サービスだけでなく、自社の排出もカーボンオフセット
    Yahoo! JAPANはユーザーとともに環境への取り組みを行っていきたいと志向しており、カーボンオフセットのサービスを提供するに当たり、自社の排出量の一部もオフセットしている。

  3. 手軽にオフセット可能
    以下の手法で、ユーザーが簡単にオフセットできるようユーザーフレンドリーな仕組みとした。
  4. 1)小口:数kgのオフセットも可能
    2)簡単決済:WEBを通じてクレジット決済が可能、ポイント決済:Yahoo!ポイントの余剰分を用いてオフセット可能
    3)豊富な選択肢:途上国のCERだけでなく、国内の削減プロジェクトもユーザーが選択可能

  5. 普及啓発、豊富な情報提供
    単純なオフセットだけでなく、カリキュレーターによる排出量の認識を促すとともに、日常生活でのGHG削減手法も案内。

  6. 大きなオフセット量
    ユーザーによるオフセットを1,814 t-CO2以上促しており、一般消費者が簡単にオフセット出来る場としての機能を提供。自社のオフセットでも合計で4万t-CO2以上のCERを償却しており、日本の目標達成にも貢献。


4.CO2排出削減以外の効果
 Yahoo!カーボンオフセットで取り扱っているCO2削減プロジェクトには、様々なコベネフィットがある。代表的なものを以下に示す。
CERフィリピンの風力発電プロジェクト再生可能エネルギーの普及による大気汚染物質の排出低下
ペルー国における小水力発電事業プロジェクト実施事業者による児童養護施設へ無料の電力供給、学校設備の修繕などの多くの地元の支援活動
J-VER長野県のペレットストーブプロジェクトペレットに用いられる間伐材を切り出すことによる森林保全、生態系保全


5.普及啓発の効果
 これまでYahoo!カーボンオフセットのWEBページの閲覧数は約300万PV(2008年7月3日~約2万PV/月)に上り、CO2カリキュレーターで自身の排出量を認識した人は約30万人である。オフセットに参加した人は約2万人で一般消費者が自主的にオフセットしている事例としては国内最大級のものと考えられる。
また、カリキュレーターを用いて自身の排出量を認識した場合に2010g-CO2をオフセットするキャンペーンでは2009年11月27日から2010年1月4日まで、期間中に134,090人が参加するなど、高い普及啓発効果を発揮している。

6.ストーリー性メッセージ性
ITは人の生活を豊かにする一方でパソコンやデータセンターにおけるエネルギー消費が伴う。
地球温暖化に関する情報を取得する際にもサーバーは電力を消費する。
温暖化対策を進めるためには、ユーザーとサービス提供者が一体となった取り組みが必要である。
このために、Yahoo! JAPANはユーザーの皆様が自主的にオフセット可能な「場」を提供するとともに、自社の排出の一部もカーボンオフセットし、お客様のとともに地球や環境について考えアクションを起こしていきたいと志向しており、多数のユーザーとともにカーボンオフセットを行っている。

共感を得るための工夫
・Yahoo!自身もカーボンオフセットしている
・複数のプロジェクトからお好みのものを選択可能
・プロジェクト情報や写真を掲載
・温暖化に関する情報や、カーボンオフセットの内容を勉強できる情報も提供






CO-Net事務局

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